郊外の畦道、まるで真夏のような初夏の昼下がり。 どこにでもあるような土手と遠くの山並みが眩しい。 小さな自分の影を踏みながら、夏休みの日々を思い出す。 照りつける日差しが時のゼンマイを巻き戻し、僕はそのとき小学生に戻っていた。 時折、水田を渡る風は、まだ涼しい。 戻る