夜の国道を走っていると古い鉄橋がかかっていた。 鉄をむき出しにして暗闇に浮かぶその橋は、何故か昔からよく見る夢の風景だ。 幼い頃、どこかの鉄橋を両親と渡ったのだろうか。 いや、生まれる以前のことだったのかも知れない。これは心が悲鳴をあげる私の心象風景だ。