郊外のプラットフォームには電車を待つ人も無く、蛍光灯の光にベンチだけがひっそり浮かび上がっていた。 電車が疲れた人を吐き出すまで、光も音もそして時間さえも止まっている。 時折、遠く聞こえる国道のざわめきが、急に人恋しさを募らせた。